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介護の新しい担い手 DX導入がカギ!

現代の日本は少子高齢化が進み、年を追うごとに被介護者が増加傾向にあります。

その一方では、多くの高齢者施設で

慢性的な人員不足から、大小問わず課題が山積しています。

そんな中、状況を改善する打開策として、DX導入に注目が集まり期待が

もたれています。

従来の介護は、人の勘や経験に頼ることが多く、業務の内容によって

時間配分やタイミングを把握するまでに長い時間がかかりました。

問題点として

◎スタッフの経験やスキルの差によってサービスの質が変わる

◎間接的に処理する業務に追われ、利用者と接する時間が少ない

というのが現状です。

利用者と介護者という立場の違いはあっても、

人として血の通った交流やふれあいがある関係が理想

その悩みを解消するべく現れた最新機器DXが加わることで

人が行うこと、機械が代わりにやってくれること

をそれぞれ分担することができます。

これからの時代は、人と機械がそれぞれ得意分野で、力を発揮することがカギに

なっていくのではないでしょうか?   

また私たち一人ひとりも、今から将来の自分像として捉えることで、余裕を持った老後を

迎えられるかも知れません。

「本記事を最後まで読むことで、介護の世界にどのようにDXを導入していけばいいのかを

理解することができるでしょう。」

1.DXとは?

DX(デジタル・トランスフォーメーション)の略で

「デジタル技術を活用して社会を、よりよい環境へ変化させること」を提唱した概念です。

DX(デジタル・トランスフォーメーション)の略で
「デジタル技術を活用して社会を、よりよい環境へ変化させること」を提唱した概念です。

2.介護におけるDX導入のメリット

1:介護業務を効率化 

介護現場にデータやデジタル技術を取り入れることで、従来は人が行っていた

業務を自動化・簡略化することができます。

見守りセンサーを活用し、夜間に入居者の部屋を巡回する頻度を減らせます。

入居者の体調をモニタリングし、システム画面で健康状態を管理できます。      

介護の現場でDXが導入されると、さまざまな業務、場面で介護者の負担軽減につながります。

その結果、今までより心にゆとりができるのではないでしょうか?

人の命を預かる責任がある以上、入居者の健康状態を把握することはとても重要です。        

介護者同士が立場や役割を超えた、良好な関係性があってこそ、積極的なコミュニケーションが

取れます。                      

その好循環によって正確な情報共有がなされます。一つ一つの積み重ねが小さな変化を見逃さず、

事故を未然に防ぐ抑止力へとつながります。

 

2:事務作業の負担を軽減する可能性                  

まず、介護記録などの文書をペーパレス化して、オンラインで事務的な作業が行えます。     

介護プラン作成にAIを使い介護サービスを提供するまでの時間短縮を計ることができます。

現在の介護の現場では、記録を残すことが法律で義務付けられています。

また記録は関係機関やご利用者ご家族が閲覧されるものです。

       

 法律で定められているからという理由だけではなく、記録するのには意味があります。

 ご利用者の状況・状態をよく見て単に職員が行った行為や動作のみ(「トイレ介助を行う」

「食事介助を行う」等)の記録だけではなくその時のご利用者の言動や表情が書かれていることで、

その方に合った言葉かけや誘導の仕方、心身の状態に合った対応に役立ちます。         

  

離れて暮らすご家族にも、ご利用者の生活の様子や健康状態を知ってもらうことで、安心感を与え、

互いにコミュニケーションを深める大切なツールでもあります。

        

現場の職員が直接的にご利用者と接する一方で、その上に彼ら彼女らを統括する責任者が

ケアマネージャーです。

     

ケアマネジャーが介護プランを立てる際に欠かせないものとして介護保険があります。 

介護保険制度では、「サービス提供の記録」が義務付けられています。

       

介護内容を記録することは、サービス提供者が適切な仕事内容を行った証となります。

法的な証拠書類としてスタッフ全員の介護行為が正しいことを証明する大切なものです。

  他の業務を行う人を含め情報を共有するとき、口頭での申し送りだけではなく記録として

文字に残すことでより確実に伝わります。

上記のように介護施設では、日常の業務の合間に多くの事務的作業があります。

                

 そのすべてを細かく書き記す時間的余裕はなく、大きな負担になっています。

       

  未来において人が行っている事務的作業の一部でも、DXが導入されたら、その労力や時間を

ご利用者に向き合うことに、有効に使うことでより質の高い介護を提供できるのではないでしょうか?  

 

3.コロナ禍において利用者の安全が守られます。

コロナ禍でも顔を見たい」

  DXで面会方法に変化

  対面からオンラインへ

            

「おばあちゃん、久しぶり」。

有料老人ホーム入所者の八十代女性は、大画面テレビに移る

孫の顔を見て驚きの表情を見せました。

新型コロナ感染予防策で面会が制限される代わりに導入され

たオンライン面会。

「寒くなるから体に気を付けて。」と半年ぶりに面会した孫の優しい気遣いの言葉に女性は笑顔で応じました。

老人ホームの粋な計らいは、入所者にとって何よりも嬉しいできごととして、胸に刻まれたのではないでしょうか。

          

こちらのホームでは面会に限らず、家族は入所者が受けた介護サービスや健康状態を、専用アプリを通じてスマートフォンでいつでも見ることができます。

このようにDXが導入されることで感染リスクを減らして家族間のコミュニケーションが図れます。

      

3介護におけるDX導入のデメリット

 コスト面         

 IT機器や装置を導入して運用していくためには、コストがかかります。            

 特に初期投資は膨大な金額になるため、施設の経営者は安易には決断できないようです

 また、システムに致命的なトラブルがあった場合、サ—ビス提供会社を介して復旧を

 待たなくてはなりません。             

 その間も日常業務は進行するので、現場を混乱させる恐れがあるのです。 

           

 職員が使いこなせない。

 DX導入を進めた場合、機器を操作する介護職員のスキルが問われます。          

 どんなに優秀な職員でも、新しい機器をマスターするまでに ある程度時間がかかります。

 特にベテランの職員の場合、新しい機器の操作になじめず、

 仕事へのモチベーションが下がってしまう可能性があります。

            

 高齢者が機械導入に抵抗感がある。

 人は誰でも慣れ親しんだものに愛着や親しみを持ち、新しいものやことには、

 警戒心を持つものです。

 高齢の方は、特にその傾向があり抵抗感も大きいでしょう。

              

 情報漏洩のリスクがある

 介護にDX導入するしないに関わらず情報漏洩は、

情報を扱う人の意識やモラルの低さが原因です

 職員が他の職員や利用者のことを詮索したり、情報を話すのはもちろんのこと、

 利用者同士も他の利用者の噂話は控えたほうが無難です。

 親しくなると会話が通院中の病院や既往歴のことになり、何気なく他の人に話すことが

 あるかもしれませんが、控えた方が無難です。

                                    

 介護を取り巻く課題        

 介護離職者数の増加   

      

 毎年介護のために離職を余儀なくされる人は10万人にも上るといわれています。

              

 介護士の人材不足の課題

 被介護者が増え続け、介護施設が増え続けている現状に対して圧倒的にそこで働く人が

 足りていません。

              

 介護士の低賃金の課題

「 キツイ キタナイ キケン」と言われる職種なのに他の職種に比べ、賃金が労働に見合っていないのが、敬遠される理由だったり、せっかく職についても定着しない原因なのではないでしょうか?

    

                               

4.介護DX普及がもたらす未来予想

未来には労働人口の減少により、介護に必要な人員の確保がますます困難が予想されるの

ではないでしょうか。

その代わりに介護における機器の導入が進んで介護ロボットが大いに活躍してくれるかもしれません。            

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